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巨大数の入門書の一つ『巨大数』

鈴木真治『巨大数』

アルキメデスからグラハム数まで、巨大数の歴史を描いた本です。

第1章では、考察を交えながら巨大数の歴史を紐解いていきます。

宇宙を砂粒で埋め尽くしたとしたら、その数はいくつになるのか。
そんな壮大な計算をした科学者が、古代ギリシャに存在していました。

古代、そして仏教やジャイナ教に現れる巨大数。
現代人でも到底想像できない巨大数、不可説不可説転。

第2章では自然科学に現れる巨大数が紹介されています。

高校の科学でも習うアボガドロ定数はもちろん、宇宙に存在する全陽子の数エディントン数など。

第3章では数学に現れた巨大数が紹介されています。

数学でその存在に自明でない証明を要する巨大数の一つ、スキューズ数。

巨大数を理解する上では欠かせない関数の一つ、アッカーマン関数。

数学の証明で登場する最大の数、グラハム数。

指数を超える巨大数の表し方、クヌースの矢印表記とコンウェイのチェーン表記についても解説されています。

ヒドラゲームの項ではチャレンジコーナーも設けられています。

数学が苦手な私には理解できないところも多々ありましたが、それでも巨大数の不思議な魅力は感じることができましたし、想像力が刺激されて面白かったです。

ラムネ
ラムネ
巨大数のこれまでの歴史はもちろん、これからの巨大数も楽しみになってくる一冊にゃね!

こんな人におすすめ

  • 巨大数に興味のある人
  • 数学が好きな人
  • 想像力が豊かな人

 

 

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